千代田区を舞台とした学生設計展|JIA関東甲信越支部 千代田地域会

2023年度出展作品

libreria da attraversare -図書を伴う文化的活動の提案-
[課題設計]

作品概要

本設計では千代田区内の中学校を「文化交流施設」としてリノベーションした。
敷地は「秋葉原、御茶ノ水、神田、上野」エリアの中間に位置しており、公園に隣接しているなど地域に開かれている印象である。また、想定される利用者も「観光客、近隣住民、学生、留学生」など多岐にわたることがわかった。

私はこの場所に求められる建築とは「文化的背景が異なる人々が交流できる場」であると思う。そして文化交流の手段として「本」が適切であると考え、『「図書館」と「イベント施設」を組み合わせた施設』を提案した。ここで大切にしたことは「いかにして“普段手に取らない”本に触れてもらうか」ということである。

リノベーションの手段は「構造躯体はそのままにスラブを適宜抜く」というシンプルなものであり、そこに階段と書架を配置することで光と視線、人の動きがつながる縦の「図書」空間を生み出した。そしてフロアごとに見ても、書架を動線に組み込むことによって横の「イベント」動線を実現した。
これらの動線プログラムは複雑であるが、一度入ってしまえば利用者は自ずと『本棚を見て、本を手に取る』だろう。

対象地域:
外神田6丁目

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