千代田区を舞台とした学生設計展|JIA関東甲信越支部 千代田地域会

2022年度出展作品

吹抜けでつながるオフィス
[課題設計]

作品概要

「本の街」として知られている神保町。各所に古書店があり、店ごとに専門分野を持っている。そこには様々な目的を持った人や本との一期一会を楽しむ人が集まる。出会った本を手に入店するのを勧めるかのように喫茶店も充実している。

靖国通りにある神保町交差点の一角に小規模なオフィスビルを計画する。

探し当てた本とともに気に入った喫茶店に入店し、読書に耽る、といったように自分の好きな空間で、本が生み出す世界に一人で浸ることも魅力的なことである。しかし、知が集まる神保町で、異なる背景や視点をもつ人々の偶発的な出会いは、その知をさらに深め、豊かにするのではないだろうか。本だけでなく人との一期一会を楽しむ場をつくりたい。

そこで、街の広場となるオフィスを提案する。人と人とのつながりをテーマに、建物中央の大きな吹抜けを介したコミュニケーションを図る。これにより階層を超えた交流や訪問者との交流を深められ、新たなアイデアが生み出されるきっかけとなるだろう。吹抜けの周りに建物内外を繋ぐテラスを配置することで、コミュニケーションの輪が建物内だけに限定されず、周囲に広がっていく。また、立体的な空間に新しい色彩を取り入れ、カラフルにすることで、空間を多様化させる。街の要素の寄せ集めである外装の中にカラフルなテラスが垣間見えることで、街に調和しながらも新しさをもたらす。

対象地域:
神田神保町1丁目

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