千代田区を舞台とした学生設計展|JIA関東甲信越支部 千代田地域会

2023年度出展作品

オープンラボ×図書館 -日常に最先端を、最先端に日常を-
[課題設計]

作品概要

デジタル化資料を活用したサービスの提供により、「知のアーカイブ(保存・提供)」を担ってきた図書館は変革期にある。図書館は、求められる多種多様な市民サービスに応じ変化する一方、これからの図書館が担うべき本質的な役割の議論は十分でない。本課題は「法政大学市ヶ谷図書館」の構想を通し、次世代の「知のアーカイブ」に相応しい空間を探求する。公共図書館とは異なり、大学図書館だからこそ実現可能な空間提案を行なった。
現法政大学市ヶ谷図書館には研究室棟が併設されているが、図書館と研究室の関わりはほぼない。そこでオープンラボの概念を取り入れ、一般の人と研究者が相乗効果をもたらす空間を提案する。一般の人は、研究の内容や議論を見る事ができ、本棚の関連本を読むことで、新たな知識を得る事ができる。さらに、最新システムやデバイスを体験することで、研究の最先端に触れられる。一方、研究者は、体験の様子やデータ、そして一般の人の意見を元に新たな研究の着想を得る。また、研究者同士では、本棚で仕切られた半個室的な研究室構造により、情報交換や共同研究の促進が期待される。  研究者と一般の人が交わる事で、新しい知が生まれ、新しい知を得られる図書館を設計した。

対象地域:
富士見2丁目

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