千代田区を舞台とした学生設計展|JIA関東甲信越支部 千代田地域会

2022年度出展作品

秋葉原看板裏物語
[大学課題設計]

作品概要

東京都千代田区秋葉原のプロジェクト。
ここはポップカルチャーの聖地として世界で称されるが、それを表象する夥しい量の壁面広告がつくりだす風景に、ひとつこの街の異質な顔がある。ゆえに、しばしば散見される都市ビルが「機能・形態・表象」から構成されるのに対して、秋葉原の建物はそれに加えて看板の「支持体」が4つめの主要建築因子として存在しており、文字通りこの街の景観を支えている。
だが一方で、実際のところその支持体は一辺倒な経済合理性の下で簡素なしつらえに留まっており、表象は依然として退屈なビルのボリュームをそのままなぞっているのが現状だ。
そこでわれわれは、支持体という断面に手を出した。現状わずか数十センチの層を引きのばしたなかには、なにか建築的な世界が拡がっているのではないか。形態の秩序を脱して敷地の境界をこえて、秋葉原に、均質化する都市のファサードに新たな位相を描いてゆく。
これは、看板の支持体の可能性を探る、秋葉原の隠れたものがたりである。

対象地域:
秋葉原 中央通り(万世橋信号~神田明神通り間)

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