千代田区を舞台とした学生設計展|JIA関東甲信越支部 千代田地域会

2022年度出展作品

都市の棲処 -駐車場空間から読み解く余白の創出-
[大学課題設計]

作品概要

東京都千代田区錦町二町目の一角を敷地とした設計。

現在の街の様子は、敷地いっぱいに建物が建ち並んでおり、ストリートと建築は分断され、空間的余白がないことが問題として挙げられる。また、人々の生活において、自宅と職場のシャトルランになり、生活にゆとりが見られず、精神的余白が存在しないことも問題である。

私たちは、このエリアに点在する開発待ちの駐車場に、空間的余白としての可能性を感じた。都市に存在するその空間的余白を、都市の中庭空間として捉え、建築全体に精神的余白を生み出す、自宅と職場の中間領域としての安らぐ空間を提案する。

この建築では、既存の道路を挟むようにして中庭空間を持たせることで、道路をより歩行者中心な場所とし、新たな道路を介した活動のきっかけをつくる。建築全体に点在する中庭、テラス、橋空間での多様な活動や、建築内部のレンタルスペースや各施設によって、仕事などの日常的な利用と、安らぐ空間としての利用を可能としている。自分が思い描く空間、活動が実現できるだろう。

都市の棲処では空間的精神的余白を創出することで自ら寄り所を見つけられる。

この建築がこの町をより生きられる都市空間としていくだろう。

対象地域:
神田錦町2丁目

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