
秋葉原はオタクの聖地と言われているが、私たちはオタクの宗教性に着目し、それを顕在化させたいと考えた。 現実の宗教は、宗教と現実あるものと関連付けることで象徴化し、崇拝してきた。一方で、アイドルオタクというものがあるが、アイドルには崇拝対象という意味がある。オタクのジャンルは様々あるが、彼らは崇拝することで精神的な幸福を得ていると考えた。そこで、コロナによって衰退しつつある秋葉原にオタク教の自治区を作ることにした。
その際、壁という要素に注目して2種類の壁を作った。1つは、日本と秋葉原を分ける“分離の壁”、もう一つは、壁内エリア(オタクのジャンル)を仕切ると同時に互いに影響を及ぼし合う“連関の壁”である。この2つの壁で自治区を形成する。壁内に入るには検問所を通り、そこで自治区内のルールである12カ条の宣言をする必要がある。また、分離の壁は再開発によって建設された高層ビルを貫き、議会、教育・研究機関、病院、墓地に変化させる。さらに、壁の構造はラーメン構造で、壁内の空間は移動のための道路、避難所、設備系統になっている。壁は区切るだけでなく、自治区の生活も支えるだろう。
私たちの提案する秋葉原は、社会の理不尽から逃れ、自身の幸福を守るための場所となる。
対象地域:
秋葉原