千代田区を舞台とした学生設計展|JIA関東甲信越支部 千代田地域会

2020年度出展作品

TOKIWA計画
都市変化の建築化
[大学卒業設計]

作品概要

日本橋首都高地下化やオフィス再開発などにより、今後20年にわたって常に「工事中」となってしまう常盤橋公園。本提案では、工事のプロセスから副次的に建築を構築することで、既定の都市計画を改造する。

常盤橋公園における首都高地下化工事は、建物の〈解体〉、地下トンネルの〈掘削〉、地下換気所の〈建替〉を経て最後に高架が〈撤去〉される。この事業はあらゆる批判・指摘を受けているが、特に交通体系の変化の可能性に注目した。つまり、将来的に自動車が減少することで、20年かけて新設する地下道路が不要になりうるのではないかということである。

そこで、乗入れ構台・台船・山留壁など、工事仮設物の残置や再利用といった手法により、首都高地下化のプロセスは進行しながらも、自動車に代わる交通としての船着場建築を副次的に発展させていく。工事の副産物として建築をつくることで、都市計画が想定していなかったもう一つの変化に対応する。これは、「変化」が軽視され、閉鎖的なプロセスを歩む従来型都市計画への対抗としての建築提案である。

対象地域:
大手町2丁目 

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